Frequently Asked Questions


プログラムおよび活動地域について

ルーム・トゥ・リードのビジネスモデルにおいて、パートナー組織は戦略上重要な側面です。私たちは現地NGOとの協働を通じて、既存の活動の強化及び長期にわたる持続可能性を確保しています。パートナーシップの機会が非常に多く、現地チームは既にパートナーシップを結んでいる団体との関係強化に重点を置いているため、現在募集はしておりません。関心を持っていただいたことに心から感謝申し上げます。

ルーム・トゥ・リードは、低所得国の地域社会やパートナー組織、政府と協働して、初等教育における子どもたちの識字能力と読書習慣を育成するとともに、少女たちが人生の重要な決断に必要なライフスキルを身につけ、中等教育(日本の高校課程相当)を修了できるように支援しています。測定可能な目標を設定し、行動志向型データを収集することでプログラムの質及び効果を担保すると同時に、費用対効果の最大化を目指します。

識字教育プログラムは、小学校を子どもに優しい学習環境に変え、子どもたちが読む力と読書習慣を身につけ、生涯にわたって自立した読書家になれるように育成します。学校では、現地語で書かれた本を収蔵する整備された図書室を設立し、識字指導に関してベストプラクティスをもとに研修を受けた教員、司書を配置します。プログラムの鍵を握るのは、家族、地域社会及び政府が一体となった学校変革への取り組みと、その成功へのコミットを確保するという点です。

女子教育プログラムは、少女が中等教育(日本の高校課程相当)を修了し、人生の重要な決定を下すためのライフスキルを確実に身につけることを目指しています。プログラムは、少女自身の教育に対するコミットや必要不可欠なライフスキルの獲得を支援するとともに、保護者、学校教員や地域社会からの女子教育に対するサポートを強固なものにしていきます。プログラムの鍵を握るのは、メンターとして雇用されたソーシャルモビライザーと呼ばれる地元の女性たちです。彼女たちは、少女たちやその家族と協力し、少女が学校に留まり、活動に参加して、思春期のさまざまな困難の中で公私にわたる人生の選択を自身で行うことができるよう、導く役割を果たしています。

プログラムに参加している子どもたちへのご支援に関心を持ってくださりありがとうございます! ルーム・トゥ・リードは長きにわたり、寄付者と子どもの間に一対一のダイレクトな関係は作らないという方針を採っております。これにはいくつか理由がありますが、子どもたちに会ったこともない人と関係を築かせることはフェアではないと考えます。加えて、多くの子どもたちはとても幼く、英語の読み書きもできません。また、子どもたちが自分たちが所属する地域社会から助けられていると感じることも重要だと考えています。海外の人たちからの支援に頼っていると考えるのではなく、自分たちの問題の解決を自分たちの地元で行っているという自立心を養ってもらいたいのです。

私たちは、非政府の慈善組織として活動しています。公立(政府系)の学校で活動しているため、教育プログラムの実施のために教育関係省庁とパートナーシップを組みますが、政治には関与していません。

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ルーム・トゥ・リードは2000年にネパールで活動を開始しました。組織の成長とともに、私たちのプログラムに適した、同じような教育上の課題を有する国を他にも検討するようになり、結果としてアジア・アフリカのさらに9か国での活動展開へと繋がりました。

さらに、その他の低所得国においては、ルーム・トゥ・リード・アクセラレータと呼ぶ技術支援の取り組みを開始、世界中のより多くの子どもたちに支援の手を差し伸べています。

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ルーム・トゥ・リード・アクセラレータは、実績に裏付けられた「識字教育プログラム」と「女子教育プログラム」を、現地の実情に合わせて導入するための技術支援ユニットです。

アクセラレータは、初等教育における子どもたちの識字能力の向上と、少女たちに中等教育を修了し、人生の重要な決定を下すためのライフスキルを身につけてもらうことに関心のある教育関係省庁や非政府組織などのクライアントを対象として設計されています。

ルーム・トゥ・リードには、活動中の地域以外にも世界中の低所得国から多くの活動要請が寄せられています。現行の10か国における活動を全うすることと限られた活動資源とを考慮し、ルーム・トゥ・リードは2年から5年の短期プロジェクトを通じてより多くの子どもたちに支援の手を差し伸べられるよう、この技術支援ユニットというアプローチを開発しました。

ルーム・トゥ・リード・アクセラレータについて知る

ルーム・トゥ・リードのプロジェクト活動地点の範囲外で物的支援を行う機会がある場合、既存の現地NGOや政府機関と調整を行います。

ルーム・トゥ・リードは、活動国10か国の中の新たなコミュニティや地域において、また、地球上のより多くの子どもたちに支援の手を差し伸べるため、技術支援ユニットであるルーム・トゥ・リード・アクセラレーターを通じ、その他の低所得国において、日々活動範囲を広げています。同時に、他の多くの低所得国における私たちの活動の必要性も認識しており、プログラムのさらなる国際展開にも注力しています。ですから、ルーム・トゥ・リードの活動の恩恵を最大限に受け得る国を特定するための調査を実施し、展開候補国リストを常に用意しています。

残念ながら、活動を広げることはそれほど簡単ではなく、直ちにご要望にお応えできるわけではありません。新しい国へ活動を広げるためには、綿密な計画が必要となります。支援国を決定するには、多くのマクロ経済および教育水準を見極め、現地でのインタビュー調査、そして現地で活動するグループとの協議などを行わなくてはなりません。これら全てのデータを用いて、ルーム・トゥ・リードが最も効果的な貢献ができると判断した国への進出にフォーカスしていきます。こうした理由から、支援国のリクエストは受け付けておりません。しかし、私たちの活動の展開については今後もお伝えしていきます。

ルーム・トゥ・リードの基本的な運営方針の一つは「現地コミュニティの参加」です。したがって、現地チームは、プロジェクト地域の選定に細心の注意を払います。選定基準は国やプログラムによって異なりますが、以下の三点が必須要件となります。

1.ニーズの評価

活動を開始する前に、チームは、そのコミュニティにおいてルーム・トゥ・リードの支援が本当に必要であること、そして私たちのプログラムが顕著なプラスの影響を与えることができるかどうかを確認するための徹底した評価を実施します。

2.広範なコミュニティのサポート

各コミュニティは、私たちの「チャレンジ・グラント」モデルに同意することによって、ルーム・トゥ・リードのプログラムの継続に不可欠なプロジェクトの実施及び維持管理を支援することを約束します。


ルーム・トゥ・リードは各パートナーのコミュニティと、プロジェクト管理の責任を分け合っています。「チャレンジグラント」を通じ、コミュニティのメンバーは資金、物資又は労働力の提供によるプロジェクトへの共同投資が求められます。このモデルにより、プログラムの長期的な持続可能性への土台作りがなされ、地域社会にプロジェクトの進行の高度な見える化とプロジェクト成功への真の参加がもたらされます。

3.政府の許可

活動は政府の(公立)学校で実施されるため、活動の開始に先立ち、地方または中央政府の教育関係省庁(国により異なります)によるプロジェクト地域の承認が必要となります。

ルーム・トゥ・リードによって教育リソースにアクセスできる子どもの人数を見積もる際には、複数の要素を考慮しています。ルーム・トゥ・リードの支援による学校図書室の利用(8年間)、学校建設プロジェクト(10年間)で利用する子どもたちの合計人数と女子教育プログラムの奨学生の総数を数えます。これらの数字は、プログラム初年度の学校の全在籍者数とその後の新学級への入学者数の予測値に基づいています。全在学者数は、ルーム・トゥ・リードの現地職員による調査及びモニタリング訪問を通して数えます。一つのプロジェクト地域で複数のプログラムを提供することもよくあるため、プログラムの重複を考慮し、二重カウントをしないようにしています。

私たちがサポートをさせていただいているのは、現在、中等教育に進学し、かつ、既に支援プログラムの対象となっている学校に在籍する女子生徒のみとなっています。ご了承ください。

ルーム・トゥ・リードは各パートナーのコミュニティと、プロジェクト管理の責任を分け合っています。「チャレンジグラント」を通じ、コミュニティのメンバーは資金、物資又は労働力の提供によるプロジェクトへの共同投資が求められます。このモデルにより、プログラムの長期的な持続可能性への土台作りがなされ、地域社会にプロジェクトの進行の高度な見える化とプロジェクト成功への真の参加がもたらされます。

私たちは、学校のスタッフが自分たちで図書室を管理できるよう、図書室運営に関するトレーニングを提供しています。また、ルーム・トゥ・リードのプログラムを直に遂行する人たちと現地で協働するコミュニティ・モビライザーも存在します。例えば、コミュニティ・モビライザーは、現地で技術支援を行い、学校図書室プログラムの実施をサポートするために司書と直接協働します。

ルーム・トゥ・リードの識字教育プログラムは小学校低学年の読書初心者にフォーカスしていますが、各学校のすべての子どもたちに図書室を利用してもらい、就学時間の一部が読書に充てられるように奨励しています。

プログラムについてもっと知る

はい、できます! 毎年、各国で決められた日程で現地訪問を予定しており、活動をご覧になりたい方を対象に現地訪問を手配しています。
もちろんです!低所得国の子どもたちへの支援を知っていただくには、現地のプロジェクトを訪問していただくことが最もよい 方法のひとつです。寄付者、サポーター、関心をお持ちの方に現地を訪問していただくことのできる日をご用意しています。現地訪問では、ルーム・トゥ・リードがサポートを行っている小学校に訪問したり、機会があれば女子教育プログラムに参加している少女たちに会うこともできます。

詳しくは現地訪問について(英語)をご覧ください。英語のみとなっていますので、ご不明点がありましたら japan@roomtoread.org までお問い合わせください。職員は英語と現地語を話しますが、日本語通訳はおりません。

なお、現地スタッフは、プロジェクトの実施を最優先に考えています。子どもたちや教師、スタッフの日常業務への影響は最小に留めながら、支援してくださる方々に自分たちの活動を見ていただく機会を作るため、現地チームと活動パートナーである学校が協力して、現地訪問スケジュールを作成しました。そのため、あらかじめご用意した日程以外での訪問希望にはお応えできません。ご協力とご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

申し訳ございませんが、現地スタッフは、プロジェクトの実施と成果を出すことを最優先に考えています。活動国への旅行に関するアドバイスはいたしかねますのでご了承ください。