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2025 アニュアルレポート

CEOからのメッセージ

 

Geetha Murali with two South African students教育は、私たちが皆よく知っている『ある瞬間』から始まります。子どもの手に収まる本の重み、誇らしげに一文を音読する声、そして『学ぶことは可能だ』と感じたときに静かに育まれる自信。これらは小さな瞬間ですが、その力は絶大です。子どもたちが自分自身をどう捉えるか、そして彼らが築くことができると信じる世界を形作るのです。

ルーム・トゥ・リードでの17年間を通じて、私は持続的な支援がなければ進歩がいかに簡単に停滞してしまうかを見てきました。可能性に満ちた瞬間には、それを支える強固なシステムが必要です。私はCEOとして、こうした瞬間が偶然に左右されるのではなく、意図的に設計され、守られ、高められるようにする深い責任を感じています。


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グローバルボードチェアからのメッセージ

 

John Lindfors at a Room to Read library私はこれまでのキャリアを通じて、持続的で有意義な進歩は、継続的な学びとエビデンス(科学的根拠)に基づいた意思決定からもたらされることを何度も目にしてきました。この理解に基づき、私は投資家として、持続し拡大する確かな能力があるかどうかに基づいて機会を評価しています。10年以上前に初めてルーム・トゥ・リードに出会った際、長期にわたり、また様々な地域において、ポジティブな結果を測定し提供し続ける彼らのコミットメントと能力に感銘を受けました。


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Illustrations from Room to Read children's books

 

私たちの広がり

私たちのチーム: ルーム・トゥ・リードのチームは、地域的に多様なスタッフ、パートナー、理事、ボランティア、アンバサダーで構成されており、全員が私たちのミッションを推進するために積極的に活動しています。

私たちのプログラム: 2000年以来、ルーム・トゥ・リードは29カ国に活動を広げ、6,030万人の子どもたちに恩恵をもたらしました。

 

Map of Room to Read's reach

教育支援の成果

 

ルーム・トゥ・リードは、プログラムの有効性に関する厳格な評価と、到達範囲および実施状況の包括的なモニタリングを組み合わせ、すべての投資が子どもたちにとって測定可能な成果をもたらすようにしています。2026年1月時点での2025年の暫定結果は以下の通りです。

 

1,710万人:2025年に恩恵を受けた子どもたち

 

Literacy

icon of child1,650万人: 2025年に恩恵を受けた子どもたち(累計5,500万人)55MM

 

check mark iconルーム・トゥ・リードのプログラムは、導入されていない学校の生徒と比較して、読解力が最大2.5倍、理解度測定テストの回答は2.6倍となっています。

 

book with Room to Read roof4,570万冊:オリジナルおよび翻案された児童書の配布数累計、 5,166作品: オリジナルおよび翻案された児童書の出版累計

Gender Equality

612,724人: 2025年に恩恵を受けた思春期の若者(累計440万人)

 

graduation cap icon32,967人: 包括的な女子教育プログラムを通じて中等教育を修了した若者の累計(2025年の4,598人を含む)

 

女子教育プログラムに参加した少女の90%以上が進級し、80%以上が就職または高等教育機関へ進学しています。

 

私たちの活動

ルーム・トゥ・リードは、4つの独自の中核能力(Core Competencies)に基づいてプログラムを開発・実施しています。このレポートを通じて、2025年に各能力がどのように具体的な成果―学習における測定可能な向上から、何百万人もの子どもたちへのアクセス拡大まで―につながったか、そしてこれらの強みが今後のインパクトを深めるためにどのように私たちを位置づけているかをご覧いただけます。


教師研修と指導支援

世界的な教師不足に対処しようと急ぐ中で、多くの教育者が準備不足やリソース不足のまま教室に入っています。このギャップを埋めるため、ルーム・トゥ・リードは教師、管理者、コーチ、地域住民のスキルを強化し、生徒の学習方法を改善しています。

ベトナム:ルーム・トゥ・リードは、就学前の子どもたちが学校に入ったときにつまずかないようにするためのパイロットプログラムを始めました。
対象は、家庭で母語を話す少数民族の子どもたちです。小学校入学前に、授業で使われるベトナム語の基礎を身につけられるよう、先生への研修を行っています。これにより、子どもたちが安心して学校生活をスタートできるようになります。

ラオス:ルーム・トゥ・リードはルアンパバーン教員養成大学と協力し、将来の先生たちが図書室のつくり方や運営方法を学ぶ講座を導入しました。
この講座は、将来的に正式な授業としてカリキュラムに組み込まれる予定です。

left - Room to Read instructional guides in India; right - educator and staff at Luang Prabang Teacher Training College

ルーム・トゥ・リードは、カンボジアで将来の教育者向けの研修教材を開発するパートナーの一つとして参画しています。

私たちは、図書室の設計や運営、そしてライフスキル教育に関する専門知識を提供し、教員養成課程の学生向けの講座づくりに貢献しています。この講座は一部の教員養成大学で実施され、小学校低学年の教師が、読書への関心を高める指導方法や、学校図書室を効果的に運営するための実践的なスキルを身につけることを目的としています。

教室に立つ前の段階で教育の質を高めることで、ルーム・トゥ・リードは、国全体の識字教育の土台づくりに貢献しています。

Teacher leading a Gender Equality class in Cambodia with a student using Room to Read Gender Equality workbook

ルーム・トゥ・リードは、バングラデシュの国家教員研修カリキュラムの改訂に参画する唯一の国際NGOとして招かれています。

この機会により、エビデンスに基づいた読解指導法や、教室内の図書活用に関する効果的な実践が、全国の教員養成の中に組み込まれることになります。

また、改訂されたカリキュラムの導入にあたっては、教員研修機関と連携しながら研修を実施し、これらの実践が教育システムの中にしっかりと根付くよう支援していきます。

Educator monitoring a Room to Read Bangladesh classroom and reviewing the lesson with the teacher

ルーム・トゥ・リードは、ライフスキル教育やメンタリングの分野で培ってきた経験を活かし、全国の中等学校におけるキャリアガイダンス&カウンセリングセンターの強化を目指す政府主導の取り組みにおいて、主要なパートナーとして参画しています。

2025年には、スリランカの5つの州で100人の教育者に対する研修を支援し、思春期の生徒にライフスキル教育やメンタリングを提供する力を高めました。

さらに、この研修に参加した教育者の一部は、2026年に教育省のナショナル・マスタートレーナープログラムに参加する予定であり、全国9州における教育者の能力強化に貢献していきます。

このようなパートナーシップを通じて、ルーム・トゥ・リードは、思春期の子どもたちがライフスキル教育やメンタリングにアクセスできる、持続可能で政府主導の仕組みづくりを支えています。

educators participating in Room to Read's Gender Equality educator training

日本での活動

ルーム・トゥ・リード・ジャパンは、わずか2名の職員体制ながら、多くのプロボノやボランティアの皆さまのご協力に支えられ、主にファンドレイズ(資金調達)活動と、活動の認知を広げるための広報・啓発に取り組んでいます。

イベントにおいても必要経費を最小限に抑え、集めた資金が低所得国の教育プログラムに最大限活用されるよう努めています。

2025年は、ルーム・トゥ・リード設立25周年、そして日本法人設立15周年という節目の年でした。多くの皆さまに活動へご賛同いただき、支援の輪を広げることができました。

 2025年活動ハイライトはこちら 

▲ルーム・トゥ・リードCEOのギータ・ムラリが1年ぶりに、ネパールのカントリーディレクター プシュカ・シュレスタが16年ぶりに来日!ご支援者とボランティアサポーターの活躍のもと、20,000人以上の子どもの教育支援に相当するご寄付をお預かりしました。その他の活動ハイライトはこちらをご覧ください。

日本の支援者の皆さま

2025年に多大なご支援をお寄せくださった法人パートナーの皆さま、ならびに物品提供やプロボノ支援など、多様な形でご支援をお寄せくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

  企業パートナー一覧     皆さまからの声     ご支援の方法

 

2025年 財務報告

ルーム・トゥ・リード・ジャパンの2025年の財務諸表はこちらからご覧いただけます。

ルーム・トゥ・リードの2025年の監査済み財務報告書は現在作成中です。今後、ウェブサイトにて公開いたします。

ルーム・トゥ・リードでは、財務効率・透明性・説明責任を重視しています。私たちの活動は、世界中のパートナーや支援者の寛大さによって成り立っています。私たちは、その支援を最大限に活用し、投資者の資金がどのように使われているかを透明に共有することを約束します。 また、プログラムへ充当する金額を最大限に引き上げるべく、業界平均を大幅に下回る水準で運営管理費を維持してまいります。支出された100円につき少なくとも85円が、識字教育とジェンダー平等プログラムの提供に直接充てられています。