最初の活動国であるルーム・トゥ・リード・ネパールでは、ルーム・トゥ・リードの初期活動の大半が行われました。識字教育プログラムと女子教育プログラムは全国で成功を収めており、ネパールの子ども達の生活を変えるために、教育環境の変化を促進し続けています。

In our own words(私たち自身の言葉)は、ブリティッシュ・カウンシルがルーム・トゥ・リード・ネパールとユニセフ・ネパールの協力のもと、国のさまざまな地域からの20人の若い作家の夢や声のためのプラットフォームを提供することから始まりました。その選集には「My Heroine」と「Our Lives Today」の2冊が含まれており、ネパール語と英語で入手できます。

Read In our own wordsを読む((英語)

 


ルーム・トゥ・リードが全国識字教育プログラムの基盤を確立

ネパールは2000年に私たちが最初に活動を開始した国でした。過去20年間、私たちはネパール政府と強力な絆を築いてきました。 2015年、ネパールは2回連続して地震に見舞われ、9,300以上の学校をはじめ国のインフラの大部分が破壊され、深刻な被害を受けました。私たちはすぐに政府と力を合わせて復旧と再建に取り組みました。この取り組みの中では、インフラに最も深刻な被害をもたらしたダーディン郡とヌワコット郡に焦点を当てました。この活動を通じて、60の学校と646の教室を完成させ、19,137人の子ども達を支援し、1,735人のコミュニティメンバーを訓練しました。

2020年ネパール年次報告書(英語)

初等教育の識字能力を向上させるための5カ年計画

ネパールでは、国内における制度レベルの変更に取り組んでいます。2015年、私たちは教育省と協働し、教育省がUSAIDの低学年読解プログラムと共同で行う全国低学年読解プログラムの実施を支援しました。このプロジェクトでは、全国の子でもたちが文章を深い理解と共に流暢に読めるようになることを目指しています。

2016年、ネパール政府、USAID、研究グループ RTI インターナショナルと共同で、低学年の識字教育プログラムを大規模に改善する5年間の取り組みを開始しました。このイニシアチブは、1年生から3年生までの100万人の生徒に影響を与えると同時に、低学年の識字力向上のために、家族や地域社会への支援の改善も目指しています。

また、ルーム・トゥ・リードは、政府の技術チームにおいて重要なリーダーシップの役割を果たし、ネパールの低学年向け読書指導を全国的に展開していくために必要な、指導と学習のための教材の開発を支援しています。 2019年の時点で、この取り組みにより全国の1年生から3年生までの56万人以上の生徒を支援していると推定されています。

リスク評価ツールは女子生徒をサポートしています

プログラムを改善し続けていくために、私たちは改革的な取組みを検証し続けています。ルーム・トゥ・リードネパールは、中退するリスクのある女子教育プログラムの生徒を特定するための早期警告システムを試験的に導入しました。新しいシステムにより、私たちは中退リスクの高い女生徒に迅速に支援を提供することができます。年間を通じて、私たちのチームは、特定の中退リスクの警告が示された女生徒は、そうでない女生徒の5倍以上中退する可能性が高いことを発見しました。このデータにより、ネパールのソーシャルモビライザーは、女生徒の自宅を訪問し、指導し、欠席した授業の内容要約を提供することで、女生徒をより迅速にサポートできるようになります。このシステムはネパールで非常に影響力があったため、現在他の国でも使用されています。