スリランカ

不平等な教育機会

世界銀行のデータによると、スリランカの若者の識字率は、南アジア全体で最も高い98.9％です。初等教育を無料で受けられるため、就学率は99%、初等教育修了率は95%を超えていると世界銀行は報告しています。加えて、スリランカの教育は男女間で同等であり、初等学校に就学する女子と男子の割合は同等、中等学校に就学する女子の数は男子よりもわずかに多くなっています。

教育の成果が高い一方、教育を受ける機会と質は一貫してなく、全国の若者の28パーセントは、学校に通ってなく、仕事もしていません。何世代にもわたる貧困に苦しむ低所得層世帯の子ども達には、同じような教育の機会がありませんでした。長い紛争が学校のインフラを破壊し、教師や教材の不足、教室内の過密などを引き起こしたためです。

加えて、多くの紛争後の復興資金は、教育分野から転用されています。2018年の教育支出は、国のGDPのわずか2.1％です。