カンボジアは長年にわたる混乱を経て、教育システムの立て直しにいちから取り組んでいます。その取り組みを支援するため、ルーム・トゥ・リード・カンボジアは識字教育と女子教育プログラムを通して、政府の主要なパートナーとしてカンボジアの教育の質の向上を目指し、活動しています。
カンボジアは長年にわたる混乱を経て、教育システムの立て直しにいちから取り組んでいます。その取り組みを支援するため、ルーム・トゥ・リード・カンボジアは識字教育と女子教育プログラムを通して、政府の主要なパートナーとしてカンボジアの教育の質の向上を目指し、活動しています。
教育を受けたカンボジア人はほぼ全員、1970年代のクメール・ルージュの残忍な政権の間に処刑されてしまいました。1978年までに、この国の教師、作家、科学者はほぼ生き残ることができず、読み書きのお手本となるべき世代が1世代すべていなくなってしまったのです。
今日、カンボジア政府は教育システムの改善を優先して取り組んでいます。しかしながら、カンボジアはすべてのASEAN諸国の中で2番目に低い識字率となっており、人口の約29%の人々が基本的な読み書きをすることができません。基本的な識字力の指標に照らしても、3年生の子ども達の約25%は、書き取りテストで一つの単語を書くことができません。加えて、過去数年で行われた学習評価において、子ども達が十分に学習できていないことが明らかとなり、教育の質にさらに重点を置く必要があると結論付けられています。
カンボジアの女の子にはさらに、教育において障害があります。 カンボジアは2017年のジェンダー不平等指数で160カ国のうち116カ国にランキングされています。多くの家庭では、娘たちに教育を受けさせることには価値がないと考え続けています。代わりに、女の子は家を助け、家族の収入に貢献するか、早めに結婚することを期待されます。その結果、中等教育まで受けられているのは成人女性のわずか15%です。