内戦と大津波の被害から今も復興努力が続けられているスリランカで、ルーム・トゥ・リード・スリランカは政府と密接に協力しながら識字教育プログラムと女子教育プログラムを展開しています。これらプログラムは、私たちが仕事を終えてその他の地域に移動した後も地元コミュニティがプログラムを継続し、長く持続するものとなっています。
内戦と大津波の被害から今も復興努力が続けられているスリランカで、ルーム・トゥ・リード・スリランカは政府と密接に協力しながら識字教育プログラムと女子教育プログラムを展開しています。これらプログラムは、私たちが仕事を終えてその他の地域に移動した後も地元コミュニティがプログラムを継続し、長く持続するものとなっています。
スリランカでは初等教育と中等教育は無償で、成人の識字率はアジアの国々でも最高レベルにあります。しかし、教育の質の問題が教育システムを蝕んでおり、比較的豊かな地域と貧しい地域との教育格差が長く続いています。5歳から17歳までの5万人以上の子どもたちが一度も学校に通ったことがなく、28%の若者が学校に通っておらず、就職もしていません。全体的に、質の問題が教育システムを悩ませており、中等教育を修了した成人は10%に満たないという低い修了率をもたらしている。
教育の質を低下させる大きな要因は、国内、特に紛争の影響を受けた地域での教員不足です。初等・中等教育の教員のうち、必要最低限の教員研修を受けたことのある教員は平均60%にすぎません。さらに、多くの学校では図書室がないか、あったとしても子どもに不適切な古い図書しかないのが現状です。農村人口の85%が貧困ライン以下で生活しているため、通常、質の高い読書教材を購入することはできません。しかし、人口の下位40%の貧困の主な原因は、教育の質の低さです。
スリランカの多くの地域では、男女同数の子どもたちが学校に通っています。スリランカでは教育の男女平等に向けて進歩的な考え方が広がっているものの、いくつかの地域では今でも女子が差別と教育の障壁に直面しています。特に紅茶のプランテーションがあるタミル地域や中央高地では、少女らは多くの場合低賃金の長時間労働に従事し、学校に通うことができないため、識字率に男女格差が生じる結果となっています。