カンボジアは長年にわたる混乱を経て、教育システムの立て直しに一から取り組んでいます。その取り組みを支援するため、ルーム・トゥ・リード・カンボジアは識字教育と女子教育プログラムを率先的に行い、政府の主要なパートナーとしてカンボジアの教育の質の向上を目指し、活動しています。
カンボジアは長年にわたる混乱を経て、教育システムの立て直しに一から取り組んでいます。その取り組みを支援するため、ルーム・トゥ・リード・カンボジアは識字教育と女子教育プログラムを率先的に行い、政府の主要なパートナーとしてカンボジアの教育の質の向上を目指し、活動しています。
戦争や紛争、そして180万人のカンボジア人を殺戮した1970年代のクメール・ルージュ支配を経て、カンボジアは今でも何千という地雷を撤去しながら、商業を興し文化を再生しつつあります。今では状況は改善し貧困率も低下していますが、農村部や高地、山間部に住む人々の多くはリスクに晒されている状況です。
ルーム・トゥ・リードはカンボジアが教育システムを一から立て直す支援に取り組み、バンテイメンチェイ州、コンポンチャム州、コンポントム州、プレイベン州、トボンクムン州、シェムリアップ州の公立学校で活動を行っています。
カンボジアでは手頃な価格のクメール語で書かれた児童書が不足しており、カンボジアで活動を開始した当初から現地語で書かれた児童書の出版を優先的に実施してきました。識字教育プログラムによって学校図書室の設立や教室の建設と改修を行うとともに、音声学に基づいた読み書き指導ができるよう教師の育成にも努めています。カンボジア教育・青少年・スポーツ省との協働における私たちのもうひとつの大きな仕事は、全国の小学生のために、識字用教科書や図書室基準、読書活動ガイドラインなどを作成し、それに影響力を与えることです。
カンボジアの女子教育プログラムでも大きな成果を上げており、国際的な注目を集めています。2015年3月に米国大統領夫人とカンボジアの首相夫人が初めて女子教育プログラムの視察にシェムリアップ州を訪れ、プログラムに参加する10人の少女に会いました。少女たちは、学校でいかに障壁を克服したか、そして、女子教育プログラムをはじめ、いかにコミュニティベースのプログラムから恩恵を受けているかを説明しました。