About Us

About Us

ルーム・トゥ・リードについて

ルーム・トゥ・リードの信条

子どもの教育が世界を変える®

2000年に設立されたルーム・トゥ・リードは、子どもたちの基礎学力を育成することを使命としています。ルーム・トゥ・リードは、環境に即した応用性の高いアプローチを採用し、識字力とライフスキルを、個々の尊厳とジェンダー平等を重視した上で育成しています。具体的には、教育者の研修指導、質の高い教材と学習スペースの提供、教育制度の改善、直接またはパートナー組織との協働によるプログラム提供などを通じ、このような必要不可欠なスキルの育成を実施しています。そしてすべての子どもの尊厳を大切にした上で実施しています。

質の高い教育は、すべての人が持つ権利であるにも関わらず、次のような現状があります。

  • 7億7300万人以上の人々が文字を読むことができず、その3分の2は女性と少女です。
  • 低・中所得国に住む10歳児の10人中7人は、簡単な文章を読んで理解することができず、学習貧困の中で生活しています。

ルーム・トゥ・リードは、非識字やジェンダー格差のない、すべての子どもたちが本を読み、学び、成長することのできる世界を目指し、長期的な変化を起こしていきます。

ルーム・トゥ・リードは、すべての子どもたちに本を読み、学び、成長できる“場所”を届け、非識字とジェンダー不平等のない世界の実現を目指しています。

Accelerating Positive Outcomes Through Education

 

 

戦略計画(2025年〜)

ルーム・トゥ・リードは、子どもたちの識字力やライフスキルの向上、尊厳ある学習とジェンダー平等の実現を、より早く、より多くの子どもたちに届けます。

この戦略計画を通じ、私たちはルーム・トゥ・リードを、世界的に信頼され認知されるブランド力のある、先進的な支援実施機関として定着させていきます。私たちの持つ識字力とライフスキルの習得プログラムを活用することで、より多くの子どもたちに、より早く学習成果がもたらされ、その結果、ルーム・トゥ・リードは政府をはじめ他のシステムやプログラムのパートナー組織、教育分野の投資家たちにとって、魅力あるパートナーとなるでしょう。

私たちは今後3年間で次のことを実現します。

  • 支援する子どもの数を毎年2倍に増やします
  • 支援する地域社会の数を毎年2倍に増やします
  • 協働するパートナー組織の数を2倍に増やします

戦略計画 (2025〜)のハイライト

戦略計画を読む

ルーム・トゥ・リードの軌跡(2000-2024)

ルーム・トゥ・リードの活動は、ネパールの農村部に本を寄贈することから始まりました。現在、識字教育と教育における男女平等の機会提供を通じて、何百万人もの低所得国に住む子どもたちの人生を変える、グローバルな組織となりました。

 

1998-2000年 アイディアの誕生

ネパールを旅行中、ジョン・ウッドはとある学校に立ち寄り、450名の生徒に数冊の本を寄贈しました。「いつかまた、本を持ってきてください」との校長先生の言葉を忘れなかったジョン・ウッドは、ディネシュ・シュレスタとの運命的なコラボレーションにより、家族や友人たちから集めた3,000冊の本を持って、ネパールに戻ってきました。

その後、ジョンは勤めていたマイクロソフトを退社。自らの情熱に従って、エリン・ガンジュ、ディネシュ・シュレスタと共同でルーム・トゥ・リードを創設しました。こうして、ルーム・トゥ・リードの世界拠点となる本部がサンフランシスコに開設されたのです。

 

2001-2005年 発展と改革


ルーム・トゥ・リードは、識字教育(図書館及び学校建設、児童書配布)プログラム及び女子教育プログラムをベトナム、カンボジア、インド、ラオス、そしてスリランカ(2004年の津波後)で展開。

活動地域において現地の言語で書かれた児童書がないことに対応するため、持ち前の起業家精神を生かして児童書の出版へと活動の幅を拡大。また、活動が結果重視であって、その結果を具体的な数字で示せるようにするため、活動についての調査、モニタリング及び評価を開始。

ファンドレイジング(寄付金集め)及び啓発活動のため、アメリカ、カナダ、イギリスにおいてボランティア・チャプターを設立。ドレーパー・リチャーズ・カプラン基金とスコール財団から最初の大規模な寄付を頂きました。

 

2006-2009年 より大規模に、大胆に

2006年、ルーム・トゥ・リードは初めての戦略的計画に着手、2020年までに1千万人の子どもに教育機会を与えることを目標としました。新たな地域への活動の拡大を推進し、活動とモニタリング・評価体制との一体化に努めることを皆さんにお約束しています。

この野心的な目標を達成するため、ルーム・トゥ・リードは活動地域をアフリカ(南アフリカ、ザンビア、タンザニア)に拡大。また、アジアではバングラデシュでも活動を展開。さらに、アメリカ国外では初となるファンドレイジング拠点をロンドンに設置。2008年には、活動の透明性と継続的な改善の証として、ルーム・トゥ・リードとして初となるグローバル・モニタリング・レポートが発行されました。

ルーム・トゥ・リードはニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ジャパン・タイムズといった世界的メディアに掲載された他、ジョン・ウッドはオプラ・ウィンフリー・ショーにも出演。ジョンの著書『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』を通じ、ルーム・トゥ・リードの活動が世界に知られるようになりました。

 

2010-2014年 高いクオリティに対する評価

ルーム・トゥ・リードの次なる戦略的計画「未来の構想:教育のためのロードマップ」は、より成果を重視したものとなりました。識字教育と女子教育に各プログラムを集約し、識字指導や女子へのライフスキル教育などを強化。目標設定を前倒しし、2015年までに1千万人の子どもに教育機会を与え(5年前倒し)、5千万米ドル規模の組織となることを新たな目標に設定(ともに2015年に達成)。

ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムがPBS(Public Broadcasting Service、全米ネットの公共放送網)のドキュメンタリー番組『Half the Sky』及び映画『GIRL RISING』で紹介され注目されました。ピューリッツァー賞受賞記者、ニコラス・クリストフ氏がニューヨーク・タイムズ誌にルーム・トゥ・リードについてのコラムを2本掲載。そして、ジョンの著書の続編、『僕の「天職」は7000人のキャラバンになった マイクロソフトを飛び出した社会起業家の成長物語』により、活動がより一層知られることとなりました。

ルーム・トゥ・リードはユネスコ孔子識字賞(2011年)及び米国議会図書館で最高の栄誉である「ルーベンシュタイン・リテラシー・アワード」(2014年)の受賞により、世界的に認知されることに。エリン・ガンジュはシュワブ財団の年間最優秀起業家に選ばれ、ジョン・ウッドは世界子ども大賞の名誉賞受賞者に。ルーム・トゥ・リードはNPOの第三者評価機関であるチャリティ・ナビゲーターから10回目となる4つ星(最高ランク)を獲得。

 

2015-2019年 インパクトの拡大


ミシェル・オバマ前大統領夫人が、自身の「Let Girls Learn(女子に教育を)」構想の一環としてカンボジアにおけるルーム・トゥ・リードの活動を視察。ちょうどその数か月後、同国では、ルーム・トゥ・リードのプログラムを通じた1千万人の子どもたちへの教育機会提供という目標が達成され、職員・役員・寄付者全員で祝いました。

最新の戦略的計画「インパクトの拡大」は、活動の深化及びリーチの拡大に主眼を置いています。データに基づいた成果と、コア・プログラムを軸とした各施策の合理化・標準化を重視します。また、組織の将来的な成長ための資源動員及び人材確保のための内部投資に注力します。

さらなる活動の拡大のため、現地政府や志を同じくする組織に対し、私たちと同様のプログラム実施に向けたサポートを提供する技術協力ユニットとして、「ルーム・トゥ・リード・アクセラレータ」を立ち上げました。(写真:インドネシアでの活動の様子)


2020-2024年 パンデミックの試練を乗り越え、教育支援を急拡大

ルーム・トゥ・リードは長期計画『ビジョン2025』において、「2025年までに4,000万人の子どもたちに教育を提供する」という目標を掲げました。パンデミックの渦中においても、ラジオやテキストメッセージによる学習支援、デジタルライブラリー「Literacy Cloud」の提供、「She Creates Change」(邦題:少女達が未来を変えていく)を通じたジェンダー平等教育など、多様な手法で支援を継続し、累計4,500万人以上の子どもたちへの教育提供を達成しました。

リーダーシップおよびボード

ルーム・トゥ・リードのグローバルリーダーは、国際的な教育、ビジネス、金融の分野で深い専門知識を持っています。ボードメンバーは、大手企業のCEO、業界のリーダー、地域の有力者で構成されています。背中を押し、目標を常に見据え、大きな目標達成を支援しています。彼らのビジョンにより、低所得層のコミュニティに住む何百万人もの子どもたちに生涯にわたって教育という贈り物を提供することができます。
世界中のチームや各拠点のディレクター、グローバルボード等
についてはこちら(英語)をご覧ください。